筑波大学知的コミュニティ基盤研究センターでは,年に1回,情報メディアや情報技術に関連するテーマを設定して,シンポジウムを行っております。今回は近年技術的にも進展著しい電子メディアと出版流通との関係について取り上げることとさせていただきました。
出版流通業界が抱える様々な問題点は,どれもなかなか解消されないまま,今日に至っています。ここ数年は特に,情報メディアの電子化が急速に進展することでメディア環境が大きく変化しており,そのことが,出版流通業界が内包してきた問題を浮き彫りにし,より一層深刻なものにしているようにも思われます。
本シンポジウムでは,そのような出版流通業界の現状に対して,アカデミックな視点から切り込んだときに見えてくるものは何かについて考えることを目的とします。コンテンツを生産・流通させる作業を通して,現代のメディア環境に「現場」側からアプローチする立場と,同じ環境にアカデミズム側からアプローチする立場という両サイドの方々にお集まりいただき,様々な角度から,出版流通の現状やメディア環境のありようについて,お話を伺います。
出版流通やメディア研究に関心をお持ちの方々のご参加をお待ちしております。
なお,シンポジウムでは当センターの各研究部門の成果報告を合わせて行いますので,そちらも合わせてご覧いただければ幸いです。
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日時:2010年3月5日(金)10:00〜17:00
場所:筑波大学 春日エリア 情報メディアユニオン 2Fホール
※筑波大学(茨城県つくば市)までの交通アクセスについてはこちらをご覧下さい。
シンポジウム講演者:
小峯 隆生氏(フリージャーナリスト)
植村 八潮氏(東京電機大学出版局)
影浦 峡氏(東京大学大学院教育学研究科・教授)
プログラム:
10:00-11:30
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知的コミュニティ基盤研究センター四部門による成果報告会(各20分)
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11:30-13:00
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休憩(90分)
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13:00-13:10
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シンポジウム趣旨説明
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13:10-14:10
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「崩壊は現場で起きている」(小峯隆生氏/フリーライター)
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14:10-14:30
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休憩(20分)
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14:30-15:30
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「電子メディア産業が出版流通業界に与える影響」(仮)(植村八潮氏/東京電機大学出版局)
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15:30-16:30
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「電子ブックと出版:読者から見えるもの」(影浦峡氏/東京大学大学院教育学研究科・教授)
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16:30-17:00
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まとめ・質疑応答
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参加費:無料(どなたでもご参加いただけます)
定員:100名
参加を希望される方は下記の問い合わせ先まで,電子メールかFAXでお申し込みください。
お申し込みの際は,お名前とご所属とご連絡先(メールアドレスと電話番号)をお知らせください。
(当日参加も可能ですが,できれば事前申込をお願い致します)
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