第116回研究談話会(白井 哲哉氏)開催
テーマ Title |
日本の地方公文書館における展示会の変遷と現在 |
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講演者 Speaker |
白井 哲哉 氏 (筑波大学 知的コミュニティ基盤研究センター 教授) |
日時 Date |
平成26年10月29日 (水) 10:00-11:00 |
場所 Location |
筑波大学 筑波キャンパス 春日エリア 情報メディアユニオン3階 共同研究会議室1 |
概要 Abstract |
この報告では、日本の地方公文書館における展示会をめぐる現状と課題を論じる。 日本の国立公文書館は1971年に設立された。しかし、最初の地方公文書館の設立はそれより早い1954年で、現在は約60館ある。それらの多くが、収蔵する記録や文書の展示会を、設立直後から現在まで開催してきた。 1987年、公文書館法が成立した。この法律は、地方に公文書館を設立する根拠を与える内容を含んでいた。1990年代、公文書館の意義を多くの市民に知らせるため、館の機能や利用方法をテーマとする常設の展示会が始まった。 2011年に施行された公文書管理法は、第23条で、展示その他の方法により歴史的公文書等の利用を促進するよう定めた。現在の展示会は、公文書館が取り組む重要な活動に位置づけられている。近年では、複数の公文書館が共同で展示会を開催している。 報告では、公文書館の展示会の実践例として、埼玉県立文書館及び群馬県立文書館の活動を紹介する。これらの館が取り組んだ展示会の成果と課題は、世界各地のアーキビストたちにも多くの示唆を与えるだろう。 |
参加資格 Participation |
事前の申込みは必要ありません。学生,教員,学内外を問わずどなたでも参加ください(無料)。 |
資料 Files |