第68回研究談話会（芳鐘　冬樹氏）開催

テーマ
Title		 「ビブリオメトリクスにおける標本量依存性の問題：論文生産および引用の集中度分析を事例として」
講演者
Speaker		 芳鐘　冬樹 (筑波大学大学院　図書館情報メディア研究科・准教授)
日時
Date		 平成22年6月8日 (火) 15時15分～16時15分
場所
Location		 筑波大学 筑波キャンパス 春日地区 情報メディアユニオン３階 共同研究会議室1
概要
Abstract		 　文献に関する二次情報，書誌や索引の類は，文献検索のための道具として編 成されたものであるが，文献を媒体としたコミュニケーションの性質の解明， あるいは研究評価のための分析にも広く活用されている。書誌データを分析に 利用する際，問題となるのが，低頻度の事象が大部分を占めるというデータの 特性である。低頻度の事象の存在が問題となる所以は，対象の特徴を指標で測 るとき，指標の値が標本量に依存して系統的に変化してしまい，信頼できる母 集団推定が不可能になるという点にある。本発表では，そもそも，いかなる問 題設定 －何を見たいのか－において「標本量依存性」が問題として浮かび上 がるかについて説明する。そのうえで，論文生産性分析と引用分析，それぞれ の具体的な応用事例の紹介を通して，「見たいもの」によって「見えているも の」の位置付けおよび妥当な分析枠組みがどのように変わるか（変えなければ いけないか）について整理する。
参加資格
Participation		 事前の申込みは必要ありません。学生，教員，学内外を問わずどなたでも参加ください（無料）。
資料
Files

備考 Notes