日時 | 2014年3月15日(土) 13:30~17:00 (13:00 開場) |
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会場 | 筑波大学春日エリア 情報メディアユニオン1階 情報メディアユニオン講義室 |
参加費 | 無料 |
※当日参加も可能ですが、参加される方は出来るだけリンク先の参加申込フォームから、事前申込をお願いします。
シンポジウムの詳細については、下記のPDFファイルも御利用ください。
シンポジウムポスター(PDFファイル)
東日本大震災から3年が経過しました。マスコミ等で被災地の現状が報道される機会は徐々に減り、人々の関心も希薄になりつつあります。一方被災地では、喧伝される復興のかけ声にもかかわらずその歩みは小さく、地域の人々がその場に暮らし続けることの困難さを増大させています。さらに福島県浜通り地区では、福島第一現発自己のため今も被災が進行している状態です。
この状況下で、被災した文化遺産の救出、保全、修復活動は、地道ながら着実に続けられてきました。文化庁による「文化財レスキュー事業」は平成25年度末で修了して、その後は各都道府県単位で取り組むこととなり、福島県では、新たな文化財レスキュー会議の下で文化財等の救出活動が続いています。最近では、救出・保全された文化遺産を地元へ返還し、それらの文化遺産から得た知見を地元へ還元・普及する活動も行なわれ始めました。
被災文化遺産の保全・検証は、その継承母体であるコミュニティの再生が不可欠です。また、地域住民のアイデンティティを喚起する被災文化遺産の存在は重要です。この意味で、地域における記憶装置としての図書館・博物館・資料館・文書館の意義もますます深まっています。いま、これらを効果的に結びつけるための具体的な取り組みが必要です。
筑波大学知的コミュニティ基盤研究センターは、茨城文化財・歴史資料救済・保存ネットワーク等との共催で、2013年3月にシンポジウム「大災害における文化遺産の救出と記憶—地域コミュニティの再生のために—」を開催し、文化遺産救出・保全活動の現場における現状と課題を共有しました。今回のシンポジウムはその第2弾として、救出・保全された被災文化遺産の”その後”、すなわち資料の整理、地元への返還、情報発信等をめぐる活動の現状と課題に関するご報告を頂ます。報告者及び参加者による意見交換を通じて、情報及び課題の共有化ができれば幸いです。
※当日参加も可能ですが、参加される方は出来るだけリンク先の参加申込フォームから、事前申込をお願いします。