公共的な知的資産のデジタル化を進め、インターネット上で電子情報として共有・利用できる仕組み(デジタルアーカイブ)の構築による知の地域づくりに向けて開催された、総務省「知のデジタルアーカイブに関する研究会」の提言を受け、デジタルアーカイブ支援ネットワーク(Digital Archive Network ; DAN)(仮称)の構築を目指した知識の共有、意見交換のためのワークショップを開催します。
DANとは、デジタルアーカイブの技術・知識・ノウハウ等を収集・蓄積しMLA間で共有・継承する機能、デジタルアーカイブ構築・運営にあたっての相談窓口機能、都道府県レベル担当者への研修、地域の文化財とその情報のネットワーク上への提供機能等の役割を担う組織です。
今回のワークショップでは、特にデジタルアーカイブの構築・運営に関する関連機関や担当者の緩やかなネットワークの構築を目標とします。また、東日本大震
災以降、デジタルアーカイブの役割も見直されています。東日本大震災に関するデジタルアーカイブの利活用性を高め、地域の歴史、文化、生活の記録の保存の
みならず、震災の記録を将来の災害対策への活用につなげていくため、震災アーカイブの方向性、DANの役割等についても議論したいと思います。